エコアクション21の認証・登録のための費用

 エコアクション21の認証・登録をするまでにかかる費用をご説明します。

 エコアクション21の認証・登録を受けるまでにかかる費用は大きく分けて2つあります。1つは認証されるための審査費用と登録費用など直接的にかかる費用です。もう1つはエコアクション21の活動のための費用、例えば書類を作成するための人件費などの間接的にかかる費用です。すべての作業を自社内で賄うのではなく、自社だけでは不安だから外部の有識者のアドバイスをもらいたいなどといったときは、これらの費用が間接的にかかる費用に加わります。

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審査費用

 直接的にかかる費用としてまず審査費用が挙げられます。審査費用とは認証を受けるための要件を満たしているか確かめるために受ける審査の費用になります。例えるならば、学校などの入学試験の受験料を思い浮かべてもらえばイメージしやすいかと思います。

 審査人の1人日当たりの審査費用は、50,000円/人日(消費税除く)です。それに交通費が上乗せになります。

 実際にかかる費用は下記の表の工数に50,000円をかけた金額になります。例えば、製造業で社員数が30人の場合、登録審査で2人日×50,000円で100,000円(消費税除く)+交通費になります。

製造業、建設業、修理工場、廃棄物・再生資源の収集運搬・中間処理・処分業等、
環境負荷が比較的大きいと考えられる事業所における標準審査工数表
サービス業、流通業、事務所等、比較的環境負荷が少ないと考えられる事業所における標準審査工数表

認証・登録料及び更新登録料

 直接的にかかる費用としては認証・登録料及び更新登録料もかかります。先ほどの例えでいうと、学校の入学金と授業料といったイメージでしょうか。

 審査の結果、判定委員会においてガイドラインに適合していると認められた事業者様は、事務局との認証・登録の契約締結の際に、2年分の認証・登録料を支払う必要があります。また更新は2年ごとに行われ、その際に2年分の更新登録料が必要となります。

その他にかかる費用

 審査費用や認証・登録料などは必ずかかる費用となりますが、その他にも必要な費用があります。

 まず認証・取得までの準備にかかる費用です。認証・取得を受けるためには、要件を満たすための準備をしなければなりません。体制を整えたり、書類を作成したりといろいろとやるべきことがあります。これらは直接お金がかかるわけではありませんが、時間を割く必要がありますので、費用として捉えておかなければなりません。

 また、晴れて認証・取得を受けられたとしても、それを維持していくために活動をしていかなければなりません。こちらも直接発生する費用は少ないと思いますが、時間を要する分、人件費の負担となっています。

 ただ、エコアクション21の活動を通じて実践する環境経営システムを経営全般に活用すれば、より大きな成果が期待できます。エコアクション21の認証を取得するためだけに活動するのは非効率ですので、経営全般に活かせるようシステムを取り入れていくことが重要です。

 最後に、もし自組織内のリソースだけで認証・取得するのには不安があるですとか、リソースが足りないといった場合はコンサルタントの活用を検討するのもお勧めです。エコアクション21の地域事務局に依頼をすれば、審査員の資格を有するコンサルタントを紹介してもらえます。費用はかかりますが、「エコアクション21に、どのように取り組んだらいいかわからない」、「構築した環境経営システムが、ガイドラインに適合しているかわからない」などといった疑問も解決でき、効率的に活動を行うことができます。

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